2013-01-01から1年間の記事一覧

規範の予期理論

ハートが法(規範)を他人に共有されたルールから集合主義的接近で見つけようとしましたがこれと別の個体主義的接近から見つけようとする議論があります。 この方法から導こうとするタルコット・パーソンズとニクラス・ルーマンの主張に焦点を当ててみます。 …

言語ゲームと権力

ハートの法理論から権力と言うものについて考えて見ます。 法理論と権力の理論というのは似ているところがあります。 権力の理論には権力の発生する源泉を従うものと従わせるものという単純な2者関係の中に見つけようとする試みがありこれを個体主義的接近…

ゲームの内と外

ハートは法体系が実際に存在するかどうか?を決めるのに事実として人々がその宣言したルールに従っているかどうか?公機関がその2次ルールを守っているのかどうか?この2つの条件によって決まるといいました。 つまりハートはそのルールが存在しているかど…

言語ゲームと社会理論2 ハート

ハーバート・ハートという人は法の概念という本を書きました 言語ゲームと社会理論の著者はハートの法理論はヴィトゲンシュタインの言語ゲームと考えが似ていると考えました。 ハートの考えに一次的ルールと二次的ルールというものがあるのですが、ルールと…

言語ゲームと社会理論

言語ゲームと社会理論―ヴィトゲンシュタイン ハート・ルーマン まずこの本は言語ゲームについて書かれているのですが言語ゲームとは何か?ゲームと言えばトランプなどを連想しますがもちろんそれも言語ゲームなのですがそれだけでなく挨拶や数学など。人間の…

社会と自己決定

自己責任という言葉があります。自分の行った決定に対しては自分で責任をとれという意味です。自分たちの暮らしている社会というのはこの原理で動いています。例えばある事故が起こったら誰がどういう選択を行ったが故に(それが作為であれ、非作為であれ)起…